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身代り

花桃の盛り

昨日、早朝の旅立ちをされた、自分よりも子供たちを思うお母さんが約束のひと月が過ぎ、静かに旅立たれました。

ひと月の間、たくさんの夢の大半は子供達と暮らした日々、痛むことも苦しむこともなく….

お母さんの子供もたちを思う気持ち、幸せな心が痛みを抑えてのお別れ、願わくは「約束のうてな」へ行きたいとの願いを、ご遺族が叶えてくださるといいですね。

 

同日の朝、知人からお願いがありますと連絡がありました。

保護猫を5匹養い可愛がっていたなかの1匹、縁と深い愛情で結ばれていた猫ちゃんと飼い主さん、突然のさようならに悲しみが強く、死の原因も分からない。

ご自宅の広い庭に埋葬し、そばに居たい….

しかし、穴を掘ろうにもいくつものスコップの柄がボッキリ、土が掘れず何か原因があるのではと私を思い出したそうです。

出勤前の慌ただしい時間、血の気の引いた寝間着姿、線香と灯明を供えひとまずは仕事復帰の初日と聞きましたので、夕方に来寺されるお約束をいたしました。

夕方、お花とおやつを持参され、お塔婆と灯明そして家族のひとりずつが猫ちゃんへミニレターを書き供え。

実は、その猫ちゃんとテラは面識があり、覚えていたのかも知れません、また、テラのそばにいるお友達と一緒を望んだのかも知れませんね、何本ものスコップが折れたということは。。。

お仏壇の置かれていないお家ですから、毎日動物さんへ供えられる新鮮な水やお花・おやつがあるところへ来たかったのかも、忘れさられないところだからね。

朝と夕の施主さんのお顔が別人のようにやつれ、過酷な仕事へ復帰され食事も喉を通らないほど疲れはてた様子、身代りという言葉があり、心が結ばれている動物がする話があります。

少し落ち着いてから「動物のうてな」へ愛猫の名を刻み、ご回向されたいと仰っていました。

桃のひと枝を添え、ここから飼い主さんご一家を見守り続けてくださることでしょう。

 

 

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