春風とともに
桜吹雪の19日恩人が旅へ出られた….
姉のような母親のような、なんとも不思議なご縁からはじまった間柄
有髪の頃、高野山奥の院からずっと私の前を歩く、お尻を怪我していた白い犬、付かず離れず距離を保っていました。
しばらくすると一軒のcafe前で座り、引寄せられるよう店のドアを開けようと同時に開いた、目の前のお客さんより白い犬へ「あんた!どないしたんよ!お尻から血が出てるやないか、はよこっちへおいで」店内に招き入れ、私にも手伝えと「あそこに湯があるから、ちょうどよく絞ってんか」飼い犬かと思いきや野良さんだと。
いつの間にやら数年に一度しかお会いすることもなくなって….
信徒さん達と団参の際、お昼や休憩の場として笑顔でお接待してくださいました、その恩は計り知れません。
親族よりも近い他人、彼女の怒った顔を見たことがない、いつも「お帰り〜♪」出会ったころの年が30代「ママさんの年はいくつ?」尋ねたら「40ずっと前やで〜」「7つ違いですね」他愛もない話が10年ほど過ぎ、誰かに紹介してくれたとき「あのなぁ、和慧さんいうて、7つ年上の姉さんや」。
あれ?反対と違うのじゃ「和慧さんよ、私はてっきりお姉さんやと思うていたわ」お腹がよじれるくらい勘違いを笑いましたね。
「あのなぁ、人間は一度は死ぬときがくるやろ、いつも仏さんへ桜が咲くころに声掛けてくれんか頼んでいるんよ」
訳を聞くと「生きているときはパッとせんでも、散り際ぐらい潔く美しく逝きたいんよ。」約束通りでしたね、友達じゃ軽すぎる、親戚じゃ嘘になる、知人じゃ他人行儀、私にとって生き仏さんでした、これからはほんまもんの仏さんになりなさった、益々和慧の背中を支えてやってくださいね、まだ、ありがとうは言わないよ。
５月中過ぎ迎えに行きます、あんたのところへ行きたいと仰っていたから、約束どおり道案内いたします。
今日は、お好きなコーヒーをテラと夜桜の下で飲みましょうね。
合掌
コメント ( 8 )
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「今年は一緒に高野山へ行こうか？」と御誘いを頂いた、あの年。団参で翌日結縁かんじょうを受けた後でカレーライスを頂いたあの御店？の御話ですか？
偶然にも本日、典子さんがカレーライスを作ってくれました。
あの年は本当に大変でした。
お陰様で私は今も生かせて頂いております。
合掌
崇先達 あそこのママさんです、お優しい方でしたね。真伝信徒とあの方々は、古からのご縁だったと思います。28日の真伝昼食がカレーなのも、そういうことに繋がっているのかもしれませんね。
「こんな自分でいいのかな？」と思い悩むことがありますが、「いいんだよ、大丈夫」と背中を押してもらえました。野良ちゃんよりもお客様優先が優先されることが多いような気がします。「いいんだよね…」
ママさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
にーださん ありがとうございます、ママさんの顔が見たくて寄られる方が多かった様に思います。
私も、四国同行中たった一度だけ昼食に立ち寄らさせて頂きました。あまりお顔を覚えておりませんがご住職には特別な思い入れが、在られたお方だったんですね..
カレーライス美味しかったです。
お悔やみ申しあげます。どうぞ、お気をおとされませんように。合掌。
敏明さん いつも「和慧さん、はようお帰りよ。」と送り出してくださり、お鍋いっぱいカレーを作り「たくさん皆さんに食べてもろうてよ、周りにいっぱい食べ物屋さんがあるのになぁ、うちみたいなとこへ来てくれてありがとう!」いつも皆さんのことを私と同じ様に心配してくれました。気を落としたら「あんたなぁ、信徒さんが心配するからな、あかんよ。」の声が飛んできます。ご心配をありがとうございます、大丈夫です!!
御不動様とご縁をいただき毎年５月のの高野山団参の都度、お寄りした喫茶店。
ママの元気な声と笑顔そして決まって昼食はそこのカレーライスとコーヒーを頂きました。
数年前に団参で伺った時、闘病中ながらも変わらぬパワーと笑顔に元気づけられました。。
ママ、お疲れ様でした。
追福をお祈り申し上げます。
松恵さん あの優しさは歩んでこられた厳しさを超えてきたからなのでしょうね。無財の七施を実践されてきたママさん、私もまだまだ修行中。お不動様大好きのママさんへ28日カレーの陰膳させていただきましょうね。