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恩返し

生前中の行いにより、死後のズゥーッとあと何かに生まれ変わる機会を貰えるそうな、確かに一部そういうのもある、全てがそうなる訳でもなく….

私は犬派でも猫派とか特にありません、それはそれなりに生きているのですから。

同じ親から生まれた兄弟でも、仲が良いとは限らない、人種にしても犬種にしても、全部が良いとは限らず、また、悪いとも限らない。

どういう縁か、テラと出会った

犬は家族という人もいるが、私は今生で出会った生きる仲間だと、お互いの不都合を補い助け合った仲間。

テラからたくさんの事を学び、支えてももらいました、たかが犬一匹されど犬一匹、尊いひとつの命に尊卑はない。

今から十二・三年前だろうか、訪ねた先では必ずその地の土を踏む、どのような土壌が植物や動物を支え、人々と関わっているのか。

その共にテラがいた、犬は人より嗅覚も聴覚も優れており、山中で迷っていた人を探したり、救出する手伝いもしてくれました。

名乗ることはせず、大丈夫を見極めた時点で去る、これは私の側に長く勤めたものや警備員と同行する際も、事故現場によりスムーズに現場保存を心がけ、人命や鳥たちも救ってきた。

私は人命救助のプロではない、ただ、今生を生きる仲間としてできることはしていこうと思う、これからも変わらない。

山で救出した見知らぬ人から、随分探しておられ珍しい犬種の中から、白い優しい目をした子を探し古いYouTube動画から首輪を見て確信し、お寺が分かったそうです。

ブログからテラが旅立ち、それでも愛され続けているうてなのテラを見て、二人分の恩返しneck warmerを送ってくださいました。

谷へ落下し、足を痛めさらに山蛭だらけ・・・

テラが発見し、命綱のロープを頼りにその方を引き上げる際、テラと落下しないよう簡易ソリに乗せ引き上げました。

枝で足の固定と山蛭の処置をしている間、その方の体温が下がらないよう寄り添うテラ、しかし、人を呼びに行くにも一人にしておけない、弱った者は獣の餌食になりやすい。

考えたあげく、リュックの中身を出しテラの背中へ「けが人あり、急ぐ」と書き「おじさんを呼んできて、待っているよ!!」といい終わらずのうち山を駆け下りていった。

三時間ほど経過しただろうか「おーい!!おーい!!」の声の方から、疲れ果てヨロヨロしながら「ハッハッ…」リュックが落ちそうになりながらも走るテラ。

やがて二人の村人が無事に下山させてくれました。

もう、歩けないテラを背中におんぶし、ゆっくり下りる際、耳元から大きなイビキが聞こえ、本当に頑張ってくれ褒めてあげました。

覚えていてくださった、ただそれだけでテラは喜んでいます、先ほど首に巻いてあげました。

滋賀県から近いので、年明けにゆっくり参らせていただきますと結んでありました。

着けてあげているとカスパリ姉さんやバイク好きお兄さん、おやきばあーばさん、桃好きママさんたちが「テラちゃん、可愛いね」「そだね、似合っているよ♪」「ぬくぬくそうだわ」

なんだかちょっと自慢げなのは気のせいかしら(笑

 

 

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  • コメント ( 3 )

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  1. 智子

    涙が出る思いです。
    近所の人が野良猫を保護していて、もうその子が、余命幾ばくもないのですが、それでも人を見ると立ち上がろうと努力し、こちらの思いに応えてくれます。
    野良の時、人間にいじめられたことも少なからずあったでしょう。でも、この子はついぞそれを恨むこともなく、一部の人がいじめたからと言って、人間への信頼を捨てることなく、自分に与えられた生を全うしようとしています。
    私などよりもずっとずっと気高い存在です。
    この記事を読んで、その猫のことを思い出しました。

    • wakei

      智子さん 自分を含めどの命も尊く、一生懸命与えられた寿命を生きています。年をとろうが病になろうが、逝く瞬間まで生きています。自分と比較されず、同じ生きる仲間として生きてください。

  2. 智子

    ありがとうございます。
    まさか、猫に教えられるとは、若い時に思いもよりませんでした。
    生命を尊いものであり、自分もそれを抱いて行きているのだということを忘れがちになる毎日です。思い出させてくださり、ありがとうございました。

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