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風を読む

とても風の強い朝を迎え、境内地を風神さんと追いかけっこ

今年は伐採を行い、それによって吹く風の通り道が変わってきます。

無闇に伐採するのではなく、少しずつ通り道を確認しながら進め、秋の台風から御本尊様をお守りする段取りを組んでおいてもよしっ!!とはなかなかいかないものです。

衣を着ているよりも作業服、作務衣ではとイメージされますがそれは平坦地のこと、山中では切れ物を使ったり、落下物も時としてマムシやヤマカガシ、大ムカデとの遭遇もあり共生する方法を考えながらです。

のぼりを見ていただくとお分かりかと、風の流れが見えてきます。

到底1日で読み取れませんね、風が吹くたび、季節が変わるたび、木々の成長と共に本堂を守る山つくり。

吹く方向により風の高さも変わります

約束のうてなへの風も、雨も、雪も、生きているが如く

ひまわりの苗を急ぎ植える箇所の草取りと、倒れないよう支柱をそれぞれに立て、急遽お願いし来てくれた職人サムさん、藪蚊が半端じゃないくらい飛ぶ気温。

風が止み覗いた南側ドクダミが一番よい時期、足腰の痛みを超えるほどのチャンス、もったいない…..

お茶にするのにもベストな状態、悔しいけれど雨が降る前に済ませなければならないこと山積

とはいえ、来年のことは当てにならない、ただ今を生きる!!

頭の中に浮かんだ美空ひばりさんの「人生一路」、はい、ザルを片手に花を摘み「十薬チンキ」作りました。

11時45分の大雨を合図に解散、千坪のアップダウンを風のように走り抜け….

先延ばしになっている防災用品一部の整理、アウトドアと言ってしまえばそれまで、すぐ出かけられるよう車・自坊など全てにワンセットずつ置いてあるものですから似たようなものが多い。

浄水器・ザイル・テント・カラビナ・ペグ・寝袋・医薬品その他は手付かず、山・川・街・季節によって持ち出すものが違います。

山中でスタックしている車を救出、交通事故時対応は数知れず、洪水時の救出や自殺志願者を見つけ、火を起こし温かいものを提供しながらひと夜を過ごしたことも、よかったと今でも思います。

年齢とともに担ぐ重量も減らし、テントも広げ防水を少しずつ手入れ、数多くの災害と遭遇した悔しい経験から、自らを生きるという選択肢。

誰かの笑顔に出会え、生きるということの有り難さ、他人様の評価など気にしてこの道は歩めませんね。

近頃使わなくなったロープワーク、お坊さんと結びは深い繋がりがあります、徐々に道具と使い方を知っている分を書き留められたらと願いつつおります。

私がこれを使い出すと要注意って、何らかの災害があるというジンクスもあるようです(笑

大雨に注意してください

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  • コメント ( 2 )

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  1. 京桜

    前田先生

    お疲れ様でございます。
    御本尊様をお守りして頂く為、境内地の日々の整備作業
    ご協力頂いている皆様方、誠にありがとうございます。
    亡き母が大好きだった美空ひばりさんの曲の中でも
    私が最も好きなのが『人生一路』です。
    気の強い私はあの歌詞が大好きなんです♡笑
    自殺志願者の方の尊い命を救われた事、本当に良かったです。
    今年は梅雨入りが早かったので雨続きの日でしたが、
    どうぞお足元に気を付けて下さいね。
    明日からまた一週間、私も仕事を頑張ります。

    • wakei

      京桜さん こんにちは 必ずしも私が救えると限りませんがご縁であったのでしょうね。歌の不思議な力ですね、頑張った昭和を支えた美空ひばりさん、小学校の通学時に題名を忘れましたが「これこれ石の地蔵さんよ、西へ行くのはどっちかえ〜♪」などと歌っていました(笑 強気で明日から一週間ファイトです!!

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