生きるために咲く
体温を越える気温
暑さから逃げたかったのだろうか、広い駐車場を早朝から命懸けで歩いたのでしょう…
しかし、もう少しのところで息絶えてしまった、これも何かのご縁、行きたかった山へそっと置いてあげた
境内地を見回す、虫に食べられながら、季節をとっくに過ぎたけれど一輪のサツキが咲いている、まるで「気づいて、お水を頂戴」と言わんばかり….
毎朝夕の水撒きでは足りないくらいの暑さ、生きながら煮え色が褪せていく…
お盆前なのに彼岸花も咲き、やはり色が暑さのため白く抜けている
石の隙間へ風に乗った種が根を下ろし、窮屈だけれど一生懸命咲いている
八月に入りようやく蕾をつけた蓮、花びらが開こうとしても水分が暑さのため乾燥しながらも頑張っている
彼らはなぜ頑張るのだろう….
ボロボロになりながら諦めず、命を削りながら過酷な環境のなか頑張る….
きっと自らが見ることがない百年いや千年先の命へ繋げる只今の命、私の命もいずれ終わりがくる、歳なんだから楽をしたらいいのにと人は言う、この命で経験したことが誰かの命に役立ち、千年先に生きる命のために我も只管咲きつづけよう、熱地獄の境内地からひとつ学んだ、いい日やった
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