祈り
アフガンの人々が映し出され、銃声がする動画….
終戦後生まれの私には戦争の悲惨を知らない、しかし、それから100年に満たない歳月を経ての只今。
うてなでは戦時中の話をしてくれる方も居られます、ある日突然に国がなくなってしまう場合もあり、伝染病も超えてきました。
戦没者や原爆で亡くなられた方も、穏に暮らしたいと誰しもが思っていたことでしょう、今の私たちが願うように青い空、トンボが飛び実りの秋を喜び、正月さまと初日を迎え厳しい寒さのなか、春よこいと。
田んぼに水が張られ、青々とした田園風景、凪の海に沈む夕日、水平線の向こうから祖国と家族を思う….
漁に出た男衆の安全を願い留守を守る家族、ご飯が炊き上がる香りや台所の音、それぞれが暮らした思い出を持っています。
供養してくれる者がいなくなり、それでも後生を今生で生きるが如く生きる、誰かが誰かのために祈ってくれる凪の浄土、国や宗派などはその時代につくられた環境に過ぎない。
宇宙に浮かぶひとつの星「地球」、誰もが願う平和なのですが実現が難しい、なぜならば白い一枚の紙があったとする、あなたが表と言った途端に裏ができます。
光が輝くのは闇があるから、浄土と穢土、地獄と極楽、プラスとマイナスなど不二一体、自分が正いと思うから周囲が悪と思うのではないでしょうか。
新型コロナ感染が増え、残念ながら亡くなられた方々をご遺族でさえもお見送りができず、知人や友人恩ある人愛おしい人々のお別れもままなりません、このまま忘れ去られていくのでしょうか。
お寺とご縁のない方から、ご友人がコロナで亡くなり、どうしたらよいかと問い合わせがありました。
しばらくお話をさせていただき、電話の主がどうしたいのかを尋ね、七日毎のお花とお灯明をご友人のためにとのこと、亡くなられたご友人のお名前と施主さんのお名前、これが大切、誰が誰のために何をされたいのか、またお手紙をご友人宛へ書かれてもよいでしょう。
お花や灯明は、ご依頼してくださればお寺で用意をいたします、それぞれの金額を現金書留で送付していただくことになり、実践されるかどうかはご本人へお任せいたしました、でも、きっとご友人は嬉しいでしょうね、施主さんも安堵できるのではないでしょうか。
般若心経をお唱えし、ニュースを観ると一国の総理を誹謗中傷、反政府・パラリンピックがどうのとか….敬いもなく、さりとてこれといった実現できそうな案もなく、アフガンとタリバンとどこが違うのかと考えさせられる、どの命にも尊卑はないのです。
それぞれが自らの身体を労り、賛否があったとしても今はルールへ協力すべきときだと、私たちの心は紙一重、お釈迦さまは宗派など仰りませんでした。
明日からとても暑い日が続きそうです、無理無茶をせずお過ごしください。
餅米だけを笹に包み、茹であげたあと冷水にとり、温かいうちにきな粉をつけて仏様へ召し上がってもらいました。
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