思案中

いろいろと考えさせられる昨今

いつだっただろうか、人に飼われているロバ

荒野を走る猪のようなものが数匹の野犬に襲われていた

生きていくための狩なのでしょう

そこへロバがきて猪を守ろうと覆い被さり、それでも野犬は四方八方から責め立て

猪はロバの体重がかかり息苦しそう、ロバは自らの足を野犬に噛まれながら必死に振り払おうと

野犬の攻撃が激しく

何を思ったのか突然立ち上がり、猪の背中の皮を噛み引きずりはじめた

執拗に責め立てる野犬

ロバは噛み付く野犬を振り払おうと猪を咥えたまま回りはじめた

グルグルと何回も回るうち、遠心力がつき猪の足が野犬を追い払うかの如く

やがて野犬は諦め、ロバは疲れたのか目が回ったのかその場にへたり込んだ

鼻先で猪をツンツン「もう、大丈夫」とでも話しかけているよう

しかし、猪は既に息絶えていました

ロバの重さに負けたのか、振り回されからか、野犬にやられたのか原因がわからない

しばらくロバは起き上がらない猪のそばにいたけれど、やがて飼い主のところへ帰って行き

いつしか野犬が戻り餌にありつけ、子連れの母犬も満足そうでした

どれがよいとかわるいではない。。。

自分がロバだったら、通りすがった猪かも、生きるためのチームワークの野犬であったら、どうしただろうと考える