読経

ご参集いただいた皆様方とお経を唱えさせていただき、八日の法要を無事修めさせていただきました。

秋晴れのなかを風に乗り、届けられた供花の香りと凛としたお香が漂い、とても嬉しい一日でした。

また、この日に合わせたように崇さんと典子さんご夫婦が仲良く漬けられた「ラッキョウ」も届き、お二人がご結婚されたことを振り返り、本当によかったと。。。

お体に気をつけられ、頑張っていただきたいと思う次第です、ご多忙とは存じますがたまには帰ってきてくださいね、お待ちしております。

昼食には、お野菜をご持参・ご恵送してくださり、役員の女性陣が一週間前から考え作ってくださったお接待を頂戴しました。

お鍋がグツグツ….

かぼちゃが煮えていました、ほんのりバターらしき美味しそうな匂いがしています

バターとかぼちゃ、聞くところによればお父様から伝授された一品とのこと、事務方もお父様から教えていただき自宅で作られたそうな、とても美味しかったので今回のメニューに加えられたそうです。

これがとーーーっても美味!!

きのこの炊き込みご飯、くるみ和え、ほうれん草の白和え、かぼちゃなど色合いも美しく、優しい味がしました。

綺麗ですね!!

これだけの数を作られる大変なご苦労なこと、見えないところを支えてくださり感謝申し上げます

また、外では早朝より草取りやゴミ拾い、蜘蛛の巣払いなどせっせと行ってくださる男性役員に混じり、到着された信徒さんも黙々と本堂周辺を法要直前まで行なっていました。

来寺される度に「お百度」を踏まれる方もおられます。

みなさん自ら進んで行う積善をよくご存知です、そして実践されるお顔は清々しいですね。

嫌な顔をせず口々に「自分のためですから」と答えられます、ご遠方から来られた方が「実は、大きな事故があり、車の前がめり込むほどでしたが考えられないくらいかすり傷もなく、相手の方にも怪我もなく不思議なことでした。今までの積善貯金を使ってしまったと思うほどの事故でしたから、これからまたせっせと積善貯金をします。」それだけの大ごとにもかかわらず笑顔で話されていました。

そして、ピンポ〜ン♪

風車が回ったと思いきゃ、テラやダンディーちゃん、ハレちゃん、チビちゃん、マロンちゃん….ち、ちょっと待って!!と声をかける間も無く人もワンニャン達が一斉に裏玄関へ走っていきます。

きたー!!

秋田からのおいちぃものが届いたのです、それがわかるのですね、本当に不思議な世界ですわ。

ご本尊様へお供えさせていただき、約束のうてなへも供えさせていただき….いつもお気遣いをいただき感謝申し上げます。

美味しいおうどんとお出汁、至れり尽くせりの積善、そして同梱されていた純毛の手編み膝掛けは娘さんからの頂き物、テラが旅立ち寒いだろうと労ってくださる暖かいお気持ち….晴れているのに目からしずくがホロリ。

できるときに、できるだけ、できる方法で、それぞれに積む不思議な通帳「積善貯金」、使わなければ「積善余慶」に変わります。

八十半ばを超えられるまで、お一人暮らしをされていたご婦人が埼玉県へお引越しをされ、娘さんご夫婦と暮らされることになりました。

「私の帰って来るところは真伝さんです、遠くなるけれどこれからもよろしくお願いします」と申していただき、昨年から亡きご主人様と愛犬チビちゃん、当寺で受戒をされ約束のうてなへ記名されました。

脳梗塞や心臓病、歩けないなどの危機をご本尊様のご加護をいただき、何度も超えられ後遺症もなくご自身の足で歩き、本堂前の階段をしっかり上られてのお礼参りを欠かしませんでした。

不思議なことがあるもので、お受戒をされうてなへ記名された時から念願であった娘さんとの同居がトントン拍子に進み、明後日この地を離れますが昨日みなさんと一緒に読経しましょう!!と決まり、言葉はなくとも心を一つにして法要が行われました。

この日に合わせ長いお経を数カ月にわたり写経をされ、お寺へ一冊奉納され、お引越し先で唱えられるようお持ちになられ、手縫の袈裟も作られ再会を約束し和やかなひと時をみなさんと過ごしました。

とても豆類がお好きな方ですから、私からのサプライズの一品「白玉団子と小豆・緑豆・黒小豆・ゆり根・クコの実」を素材の甘みだけで炊き、召し上がっていただきました。

咳き込むと激しく体力を消耗されるので少し柔らかめに仕上げ、器も縁起のよい柄をあしらい、召し上がられた後に見える祝いの印のものを使いました、毎日がいい日やったと暮らしていただけますように。

合掌