ひと目惚れ
一枚の紅春慶皿
ひと目惚れした紅色、春慶塗は一般家庭用の塗物として使われていたそうです。
つくられてから37年、黄色や黒のものはよく見かけました、しかし、紅もあり出会った瞬間恋に落ちた(笑
少ない理由は発注する人が激減、プラスチィクや百均の器が便利で壊れにくくお手頃が優先、確かに手入れは大変です。
人の手は壊れやすいものへ優しい、ものへ触れる手をよくみます、普段の生活が見えてくるから。
私はこれを「器の躾」と表現します、安いものは買い直せばいい手、荒い扱いの手、面倒くさい手、放り投げる手…
高い安いではなく、ものを労わる優しい手、傷ついた人を護る手これを看護、心を寄せる手は優しい。
嫁を貰うなら洗いものをさせよ、嫁がせるならつくってくれたものへ感謝を込め「美味しいね、ありがとう」が自然に出る男がいいと。
所謂、手は顔よりものをいう、特に娘であるならば育てる過程で良いものへ触れさせる、それだけで躾がなる。
漆は生きているから毎日色が変わっていきます、仕舞ったままならば濁りムラ、程よく手入れをすれば透明感のある深い色が出てくる、磨いているだけでも癒される、それが職人技であり使い手にしっくり馴染む。
漆を守る為、売れなくても手間暇をかける、人と似ている。。。
こちらは木地屋さんと塗り職人へお願いし、6枚ですけれどつくっていただき17年目♪
並べると分かり易い
実物はとても綺麗です、勿論、器ですから使わなければ意味がありません。
また、御本尊様への特別な日に使わせて頂いている寺紋入りの器、北陸の信徒さんより御礼の印として納めてくださいました。
寺紋入りの塗盆はやはり特別なときへと大阪の方より、御礼として掛布房と共に納められました。
結納や寺へ納めものをする場合など、各家紋を示した塗盆がひとつご用意されておくと家の品格あがると聞いております。
人それぞれの好みがあるでしょう、左と右約半分の年月でこんなに色が変わり、育てる楽しみもありますね。
いい日やった
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