三尺三寸箸
(石の上で日々を生きる)
極楽の箸は、三尺三寸の長さがあると言われております。
幸せになりたければ、利他心を持ちなさいとお釈迦様が教えられました。
相手の幸せを思いやって掛けた言葉や言動は、巡り巡って必ずあなた自身に返ってきます。
自利自他といい相手の幸せを思いやるままが、自分が幸せとなるということです。
自分だけよければの自己本位である「我利我利」として生きていくか、まさに幸せと不幸の境であり、どの道を行くかはあなた方の選択です。
地獄と極楽の絵では、自分さえよければの食卓は長い箸で、ご馳走を掴むのは至難の技、よしんば掴んでも自分の腕よりはるかに長い箸、口へ運べるはずもなく空腹に苦しみます。
一方極楽では掴んだご馳走を箸の届くものの口元へ運び、そうすると相手も同じように運んでくれ、お互いが幸せ。
(十一月より咲き続ける桜、はや五ヶ月)
先日のニュースでコロナウィルス検査が陽性と出たにも関わらず、飲食店などへ出かけたそうです。なんて気の毒な….誰もがなりたくない、それが自分であったことが大きな不安と憤りがさせた行動なのだろう。家族や近隣、出先の店などに同様な不安を撒き散らし、我利我利が今後の自分へ巡っていくと思うと、切ないですね。
また、自らが名乗りをあげ被害を食い止めようとする人もおり、最前線で闘う国や諸関係者がいてくれる、どなたも仕事だからという前に同じ人として水際で守ろうとしてくださる。寺も十日間の外参りをお願いし、ご協力をいただきながらも早期終息を願い、いち早く過去に例を見ない判断、寺としての判断を問われるかも知れないが、皆さんの心の拠り所を護持する。日々の祈りは変わることなく修法、もちろんお彼岸も例年の如くご回向致します。どんな環境でも、懸命に生きる、あちらこちらの境内地の植物。
枯れたと誰しもが諦めていた、話を聞いていたのだろうか、息を吹き返すよう踏ん張り芽が出てきた)
どうぞ心丈夫でいてください。
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