蓮華灯り
二十四日地蔵盆には感謝の蓮華、八月盆入りは迎え提灯、十五日夜の送り火まで祖先を招き三日間お接待を致します。
いつまでも居て欲しい愛しい方々、俗世にとどまりいつしか鬼となり苦しみを与えず、御仏の世界浄土へとしばしお別れ致します。
しばしの別れというのは、何れ私たちが往く世界、あちらでは現生の力添えがなければ険しく厳しい思いをそのまま受けなければなりません。
お盆は「まつる」が主、供物を調え今ある自分への感謝と共に回向する、辛い苦しい思いから逃れたいのは生死問わず一緒です。
しかしながら、生き様のなかで必ずしも感謝を受ける生き方をしているだろうか。。。
見回してください、いじめや強盗、通りすがりの殺人や親族間の暴力・殺人….まさに生き地獄、優しさや労わり・感謝が薄れ、鬼と化した姿が多く見受けられます。
突然の災害や事故で尊い命を失った、幼子がひもじい思いや暑さの中悶え苦しみ死んでいった…
あの世にいってから自分を救うことはできません、ですから今がどれほど大切なのか。
先日、他人様なのですが、今ある自分たちは遠い昔にお世話になり、訃報が入ったけれどコロナで行くことができず、感謝として四十九日までの回向をお願いしたいとのお申し出がありました。
戒名が分からずとのこと、俗名にて御回向させていただいております。
ちょうどハスの季節、いつか供えることができればと思っていた「蓮華灯り」、ご事情を伺いご縁なのでしょうね。
初めてつくらせていただき施主さんのお名前を記し、供えさせていただきました。
縁側説法でご覧くださった施主さんより、地蔵盆や送り火、お彼岸にもお願いできないかと申し出があり、仏様への感謝と供養のことですから、頑張らせていただくことにしました。
薄和紙の手染めを花びらの一枚づつをつくり、蓮華の形へ調えております。
同席された方や後日来られた方よりも受け賜わり、つくっている過程で仏さまが喜んでくださり….
地蔵盆まで作れる数は五個くらい作れるかもしれません、お尋ねは明日の十時過ぎに受付へ問い合わせください。
地蔵盆の際は堂内へ、送り火の日は施主さんより届けられた好物を、蓮池の葉へのせて浄土への手土産を持たせ境内地にて供えます。
蓮の蕾が御回向と共に開花、作り手は私だけですので、明日お早めにお願いします。
連休も大雨予報です、くれぐれにもお気をつけくださいませ。
※花松さん、お気遣いをありがとうございました、太い丸太を一本購入させていただきます、残りは流れ出た土へ当てさせて頂きます。
そちらも雨が強く降る様子、気をつけてくださいね。
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