しそ味噌
山中の夏仕事の為、祖母より教えてもらったしそ味噌。
真っ白な炊きたてご飯へ具を入れ、握る「おにぎり」サランラップのような便利なものはない時代、塩油を手に塗り塩梅よく丁寧に握る。
あっちち!!
ばぁちゃんが自分の命を握っているのだから、丁寧に丁寧にふんわりしっかり。。。
命っていわれても分からない、そしたら幸せを握る(つかむ)「うんまくなぁれ、うんまぁくなぁれ」呪文を唱え、三角握りをつくりました。
おにぎりの形は、丸や三角に分けられ「ハレ」と「ケ」で違います。
祝い事に着るものを「ハレ着」といいますね、床屋や美容院へ行きボサボサの頭を綺麗に整え、いわゆる整髪をして身を整えます。
そうそう晴れ男・晴れ女も、ハレ男・ハレ女といいまして、強運の持ち主なので側にいるだけで良い事に恵まれるそうです。
話が逸れてしまいました(汗
おにぎりの形の意味を知らず嫁ぐと「御里が知れる」、親の躾を問われますから是非教えてあげて下さい。
しそ味噌の中身も七種類、夏場は熱中症予防と水毒にならないよう生の胡瓜を持って入ります、夏場の畑仕事もそうですね。
しそ味噌を付け胡瓜を食べ、塩分のバランスをとるのです。
また、神棚から榊の葉を二、三枚貰い持参、櫁やオビンシャと間違えないこと毒性がありますので気をつけてください。
やむなく山水を飲む場合、水に三十分くらい浸けてから飲むと水当りしないんです。
年寄りと居ると面白いくらい知識が豊富、年寄りは家宝ですから上座へ座り、一番最初お祖父さん、お祖母さん、お父さんの順に、お盆にのせたお茶碗が運ばれたご飯を食べます、それ以外はお盆を使いません。
老害と言われるのは知識がなく、難癖つけの文句ばかりの方々なのでしょうね。
火にかけ五分ほど練り合わせます。
最後にすりゴマをたっぷり入れ混ぜ合わせます。
お湯を入れしそ風味味噌汁も簡単にできます。
ハレ着については長野県の飯山市にあります、「しみずきもの処」の大旦那・若旦那、着付けや小物についての楽しく教えてくださいます。
デパートの着物屋さんと違い、様々な知識を教えてくださる昔ながらの気さくな方々です。
三大友禅の歴史を聞き、目からウロコがいっぱい取れました。
お会いしたことはありませんが山本寛斎さんが逝去され、残念でたまりません。
彼の色のこだわりと使い方、素敵で現物を見たかったと思いました、心より追福をお祈り申し上げます。
合掌
コメント ( 2 )
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しそ味噌とてもおいしそうです(^^)
いつもありがとうございます(^^)
飯山のコイタロウさん 読んでくださりありがとう、ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。