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無情簿

昨夜から夜中に行われた、日本国民の戦意を失わせることを目的として、大都市への焼夷弾爆撃が決行されました。

昭和20年3月10日の東京大空襲、B29約300機が江東地区へ超低空飛行で飛来し、約2時間半の爆撃で10万人におよぶ犠牲者が出ました。

戦後生まれの私は戦争を知らない子として育ち、焼夷弾・B29などは学校や祖父や父から時折聞いただけですが、戦死された方が経験した鼓膜が破れそうなぐらいの爆音。

焼け爛れた熱さから次々と川へ飛び込み、人の上に人が重なり真っ赤な血に染まる川…誰もが悲惨な死を望まず、寝ていただろう。

子供達を守ろうとする母が肉片となり飛び散り、子供が最後に見た母の姿が瞳に飛び込み、自らの瞳も真っ赤から黒く閉じられていく。

生き残った人々が立ち上がり力を合わせ現在へと繋げてくれました、緑がまだ豊かだった東京が脳裏に浮かび、戦没者(女性も子供も老人も含め)へローソクを灯させていただきました。

無情簿へ記載されぬことを誓う、同情心や感情・思いやりを持たず、他を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごとをするものが記載される、閻魔帳より克明に記される「無情簿」。

彼らの安楽かを願い、今あることへの祈りと感謝を我が身も含め、仏さまの教えを説き繰り返さないように生き生かされていきましょう。

合掌

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