隼
今夜も雪が降りはじめた
雪を見上げ「隼」を思う、寒さと雪が続きこの季節は山に食べ物が少ない、阿闍梨が植えた金柑の実も凍ってしまい、楽しみにしていた鳥たちも氷腐りしたものは食べられず、難儀をしていますが世話をし過ぎればよくありません。
隼は食物連鎖の頂点とされ、生態系のバランスを担うとも言われ、地球上に生息する生き物の中で時速360キロの記録を持っています。
子育て中の雛へ餌が不足しないよう、予備の餌を隠し持ち、その獲物も猛禽類の礼儀通り、獲物が苦しまないよう息を止める。
また、繁殖期に競うときも、一瞬にして勝敗が決まれば負けた相手を傷つけることはしないのです。
獲物の調理法も、プレゼント用と子育て用と区別、隼を知ると「覚悟」が少し見えてくるようです、子育や巣立ちなどやってみせ生きるための厳しい訓練を行い、本当に巣立っていくときオスもメスも、子供たちが遠く見えなくなるまで見送る。
そんな親子にとって大きな試練は、何日も続く悪天候では獲物が取れず、雛たちは衰弱していくなかオスが濡れながら獲物を必死で探し、やっと捕まえた獲物をメスとヒナに運び、メスは食べやすく千切り与えます。
隼の生存率は30%と低く、巣立ちの訓練が厳しいのは生きる覚悟を教える、機会があれば隼を調べていただければと思います。
猛禽の礼儀、行者の礼儀、箸の上げ下げと食べ方で大凡お里が知れるとも、行の初歩の初歩はマニュアルには無く、そこが悟りへの一歩かもしれない重要点、どれだけ本を読んでも大学へ行っても、行を何年しても形はできても中身が無い。
今日はオオタカを見て、隼を思い、雪を被ったお百度石の金剛杖から、年齢や多忙を言い訳にし行の足りなさを、極寒と猛禽類に教えられた、有難いことです。
もうひとつ、加藤隼戦闘隊の部隊歌の隼も、隼を示していると思いますね。
赤鷲や尾翼の矢印、ただのマークに秘められた意味を知り、知る・学ぶということの大切さ。
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