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祖母のお話

今は何でも売っていますから、便利ですが幼い頃は種を蒔き収穫、小豆は赤いダイヤとも言われ貴重なものでした。

粒あんの作り方、そして特別な祝い事では手間暇かける漉餡作り、荒目の布から搾り徐々に目が細かい布に変え絞っていきます、これが途轍もなく力仕事。

一日二日仕事ですから、初めは興味津々も飽きてくる頃合いを見て色々なことを話してくれる祖母、話につられ最後までお手伝いをさせられていました(笑

こし餡が煮詰まり焦げ付かないよう混ぜていく、鍋の中でプーっと膨らんでは消えていく….

地震も噴火もこんなようなものだと、あちらが噴火すればこちらは平らだけれど、またどこかが吹いてくる、壮大な地球活動の話とこし餡がピッタリ分かりやすい。

地震も噴火もこし餡鍋だと(笑

この話が今でも私の中では生かされており、とても参考になります。

今どき、こし餡を家庭で作るところがあるのかしら。

甘酒を作るときも、麹をほぐし温かいご飯と混ぜ(温度が大事)甕にいれ、専用の布団で包み待ちます。

いつできるのか楽しみで毎日「いつできるの?」聞くと「耳を当てて甕に聞いてご覧、麹の神さんが教えてくれるからさ」神様が教えてくれる!!

日に3度は甕に耳を当てる、そんなある日のことなんか聞こえる「ばぁーちゃん!!神さんがなんか言ってるよ」大声で祖母のところへ猛ダッシュ!!

「まだまだって言ってるね」

毎回呼びに行く(笑

こっそり覗いてみたくなるけれど、神様が逃げてしまうからと禁じられ、約束をちゃんと守るいい子でした。

とうとう神様がいいよって、祖母がおたまで掬ってくれ子供お椀へ、麹の神様が大好きになりました♪

しかし、子どもが飲めるのはほんの少しの期間だけ、あとは大人のお楽しみなんです。

祖父母から様々なことを教えて貰った、便利になるとこんな豊かで幸せな時間が減っていく、幸せって何だろうね。

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