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白い夏

不思議な状態であった、特別意味を持つ念珠をお盆前に修復するのは難しいと思っていましたが、びんづる工房主はそれがどれだけの意味を持つのか理解くださり、盂蘭盆法要へ間に合わせ仕立て直しをしてくださり、ありがたい事です。

山寺の気温も経験のない暑さ、山々の草木も萎れつつ、灼熱地獄に近いものを感じます。

暑さのため見える景色が白い、白い夏は恐ろしい。

各寺院でも、暑さのためローソクが溶け苦労されているのではないでしょうか。

人が大切にしているものを穢してはなりません、様々な受け取り方があるだろうが、先日のニュースで五山送り火「大」に灯りが入ったと。

長年どんな時でも守り、守られた大文字、代々携わってきた方々の落胆と憤りは計り知れないでしょう。

たった1日のために壮絶な管理を続けられている、縁の下を支えてこられた方々を思うと胸の奥底から涙が込み上げてくる。

同時に、ここまで感謝や思いやりが薄れてしまったのだろうか、寺社の行事は禱りであり、イベントではないのです。

移りゆく時代と共に「まつり」にも変化が出てきます、それはそれでよいのですが、どの時代を流れる根底は同じ。

送り火・厄除けの意から、この度のことは根底が違うと、迎えてもいない祖霊を追い出してしまう、大きな災いを呼ばなければいいがと他ごとではありますが案じております。

真伝の盂蘭盆法要は、明日の夜から執行されます、予想される最高気温40度前後、寺内一同懇ろに御回向させていただきます。

薄紙でつくりました「蓮華灯り」百個ほど、お申し込みされた御先祖様と語り合いの時間、動物さんも皆さんの優しさを喜ばれるでしょう。

茹だる暑さに負けじと、蓮華灯りの台を規格品などありませんので、男性役員はじめ男性信徒さん、サムさんが手作りしてくれました。

よいお盆を御先祖様とゆっくりお過ごしくださいませ。

あと少し、頑張ります♪

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