恩

本当に苦しい時をそばで支えてくれた方の恩は、生涯忘れることはありません。
あれから15年が過ぎた本日、初期のころから支えてくださった故責任役員の祥月命日です。
空手の師範(空手七段)彼の教え子には警察官もたくさんおられ、普段は決して素振りも見せず、いつも朗らかで丁寧な方でした。
自らに厳しく、しかし、さまざまなシーンを振り返れば影のように側にいてくれ、ご子息やお孫さんたちとも長いご縁いただいております。
片道三時間の凍てつく道のりをおはぎを持ち走り、危篤で意識がなく面会謝絶でしたが「話は全くできませんがどうぞ」と奥様とお姉様が病室へ招き入れてくれました。
旅立ち間近の息遣いでしたが「お父さん、和慧住職が来てくれましたよ」その声に身体を起こしベットの上に正座をされ、肺に水が溜まり声が聞きづらく申し訳ないと仰るも武道家の息遣いの凄さ「母さん、住職にお茶を淹れなさい」奥様もお姉さんも大変驚かれ、お茶を持つ手が震え涙目をされていました。
早朝、おはぎが食べたいとの彼の声が聞こえ、三つつくりお渡ししたところ「やっぱ、住職だわ、朝寺へいったんさ、聞こえていたんですね。まさか来てくれるとは」いつもの笑顔と笑い声、不思議な話をされ「住職が寺へ着くのが早いか、きっと僕の方がお不動さんへ着く方が早いです」笑いながらのお別れ、力強い握手を交わすには言葉は要りません。
境内のあちらこちらに彼の姿が浮かびます、何をしましようかの言葉を聞いたことはなく、段取りをされお帰りの際は次の人が使いやすいように手入れを施していてくれました。
いつの間にか、ハナシキミに花が咲いており、堂内で咲くのははじめてです。
事務方とお帰りなさいと声をかけ合い、思わずにっこり(*^^*)

いい日でした。
合掌
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