秋の旬
晴れた空のもと、朝から黙々「無言の行」
毎月28日本尊会(ほんぞんえ)にて護摩祈願修法の供物を加持物といいます。
加持物は最も重要な物です、できるだけの手間暇を惜しまず時と共に整え、皆様方の願いが少しでもよい方向へ向かわれるよう願います。
乾燥した麦の穂、長いツンツンのヒゲをひとつずつ取り、これが結構手に刺さりチクチク….
大きなところでは脱穀機などが使えます、小さな山寺に置く場所も費用もなく、コツコツとマメな作業ですけれど秋の陽射しの向こうにみなさんが願われることへの成就を思い浮かべております。
第二作業は、更にツンツンとゴミなどを選り分け、第三・第四・第五の工程が待っています。
昨日はここまで。。。
他の加持物もあり、祈願の目的に合わせ供物も変わります。
息災・延命・増益・調伏・敬愛などなど、お香を練り乾燥させ作る丸香も手作り、願う側として一切の妥協せず。
乾燥したピーナッツの殻を剥き
鉄のフライパンでコロコロ焦げないよう炒ります♪
手休めのおやつ味付けはありません、素材だけの旨味をそっくり頂戴いたします。
そうそう、旬の物を食べることは心身の整えによいですね、秋から越冬をするための体づくりが大切。
くるみ・銀杏・栗・ピーナッツなど、身体を温めるようです、ただ食べ過ぎないようにバランスよくです。
ふと目を向けた先に「山柿」発見!!
熟した頃、森の生き物たちの楽しみでしょうね。
その横を見れば….
隣地の木が虫と台風の影響でしょう、木が裂けてきています!!
ぐるりと境内地をみれば葉陰から赤い実がキラリ!
山椒じゃないですか♪
「山椒の木」から実をちょっと採取、ピリリッと痺れるような辛さ。
先日、阿闍梨が兵庫県の浄土寺さんへお伺いした際、お土産に頂いた粉が入った小瓶を頂いてきました。
山椒の実を擦ったそうです、大変貴重なものです。
蓋を開けた途端、今までの山椒のイメージとは違う…、いやはや豊かな香りと味が魔法の粉のようです。
早々、チャレンジャーな私、季節は今!!
まさにタイムリーな出来事、山椒の木を育てるのは大変難しく、移植もなかなからしく。。。
黒いタネがゴマ粒より少し大きいくらい、小瓶の量からして採取の手間暇と根気がなければ…有り難う御座いました。
芽がでるか否かわかりませんが、セッセと鉢に種まきをする尼さんがひとりおったとさ♪
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