感応その二
つづくのつづき
人目につかない場所を探す・・・
心配させた事務方に気を遣わせないよう、たわいもない話をしつつも痛みがあざ笑うよう挑戦的に膝を走り抜ける、早く抜かなければと焦りも出てくる。
実はもう一件、預かっている抜根浄化させなければならないものに取り掛かり、はやひと月掛けての作法をしておりまして、難儀中の難儀いち度に行えば一家のひとりが犠牲になる可能性があるため、徐々に慎重を要します。
俗に言う「命取り」が隠れている、実際、ひとりの若い主人が購入され、間も無く命を奪われ死亡、巡り巡って私に依頼があったものです。
(必ず承ることではありません、勝手に送った場合のことも含め担いで生きなければなりません、御用心されますように)
ものの怪と闘うためのキーワードを解きながら走る
その場所は近く、赤を目指せ
上手くいく知らせ「赤とんぼ」
加護目あり(神仏の助けあり)
あった!!
まずは痛む足を引きずり、山門手前で合掌・三礼
本堂の御本尊様 観音菩薩
御真言を唱え、傍の絵馬を購入「祈願・皆の安寧」を願い、階段を降り御朱印をいただく(御本尊様とのご縁を結び)
新しい青海波模様の御朱印帳(納経帳はありませんでした)を購入させていただいた、これは私が訪ねる寺社仏閣をお守りするため、細やかですが購入する物があればお賽銭と共にさせていただいております。
そうして山門近くの朱赤、雪隠を使わせていただき入った途端、ぼっとん式へ痛みを堪え切れず四つん這い、印を結び真言を唱えものの怪を浄化させる、刺されたものが抜ける時の形相はきっとこの世のものとは思えないものでしょう。
身体の中に充満していたあのすえ臭い匂いが徐々に消え、足が以前より軽やか。。。ありがたいことです。
手を清め心配する事務方も、顔を見て安心してくれました。
寺を後にし、旅人二人は一路自坊へとハンドルを回す、ものの怪と出会い浄化するまで身体についた傷はいくつもあり、まさに命懸けの人生を生かさせていただいております
まだ、つづく
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