いじめ

己の欲せざるところを人に施すなかれ

「論語」

自分がして欲しくないことを、人にしてはいけないという意味です。

子供同士のからかいも、遊びのうちはいいですが特定の人が嫌がることや、して欲しくないことを、集中的・持続的にするようになったらいじめとなります。

「もしも、自分がそんなことをされたら…」と、自分に置き換えて考えてみることが大切です。

一方、家庭から子供達が早く社会へ出る時代、働かなければいい生活もいい洋服も、美味しいものもよい学校もいけないという理由からでしょうか。

一番の相談相手となる親から離れ、幼稚園や小学校・中学・高校へ一人で立ち向かわなければなりません。

子供同士の中で生き抜かなければなりません、それぞれの環境の中から一堂に集まれば、体力・知力がぶつかり合うわけです、それはそれは大変過酷ともいえますね。

その中で助け合ったり、慰めあったり、悪口や告げ口をするずるい子もいるわけです。

徒弟制度が薄れというより、なくなってきたために、ずるい大人も増えてきました、それもそれなりの生き方であるわけですからよいとも悪いとも言い難い。

私が今日あるのは、産んでくれた両親、いろいろ教えてくれた祖父母、学校の先生や諸先輩のお陰さまです。

読み書きができ、買い物で計算もできる、ただこれだけでもありがたい、その上に好きな道では叱られ、叱られ、覚えられない自分が悔しく涙する夜も多々ありました。

けれど、腹が立つことはなかったです、あるとすれば自分の貧しい心、いじめられたとか自分だけターゲットにされているなんて思ったことはないです。

教えていただいた通り、物事を覚えていくのですが責任はいつもついて回ります、また、教えて欲しいと頼まれれば教えもするが、これがなかなか難しい。

教えて欲しい振りをする人は、なかなか物覚えがよくないのです、従って工夫もなければ進歩もない、そういう人と縁があったときは相手も苦しいだろうが時を労するのみでしんどいものです。

相手の立場に立って物事を推し量れないから、自分さえよければということになり、いつか仲間という群れからはぐれ陰口や愚痴を吐き捨てるようになってしまう、そして「自分だけ仲間はずれ、いじめられている」と考えてしまうのです。

憶測の物言い、噂好き、陰口などの愚かな行為から「いじめ」が生まれます、私の口癖は「本人がいなくても言うが、本人にも正面から事実を聞き言う」。

強い心を持ち続けられたのは、家に仏壇があり信仰深い祖父母がいてくれ、いつも通っていた寺の「説法会」に参加し、子供でも分かるように仏様のお話をしてくれた僧侶がいてくれたからでしょう。

誰からも言われぬうちに、境内地の掃き清め、説法会に参加する人のための座布団を敷き、帰った後の座布団納め、廊下の雑巾がけもできるようになり、人様が褒めてくれるようになったころ、自分から進んで行うと学校でも社会でも存在価値が出てくる、なんだか嬉しくなってくるのです。

褒められようとしてすることは身につかず長続きがしません、何もかも中途半端なしがみつきだけが身につくだけ、しかし、自分から気がつかなければ楽ばかりだけ求め、信頼の仲間がいなくなってしまいます。

今、あることを通じ様々なことを思い返しており、全く絵が苦手意識の高いとき、どうしても感謝を伝えたく絵葉書を描いたことがあります。

寅年の人でしたので「あっぱれ扇子」を広げた虎の絵、その時代まで描けなかったのですから虎が猫、猫が見たら怒るかもしれない出来栄えでした。

ただ、今も「感謝」という言葉を使うとき、その人の顔が浮かびます、その下手な絵葉書を手にしてくださり、あまりの下手さに言葉が出なかったのか今もわかりませんがにっこりしてくれました。

それがきっかけとなり、お地蔵様・テラを少しづつ書くことができるような心が生まれ、今でも決して上手くはないのですが自分と向かい合え、まっすぐよくも悪くも自分を見つめられる、そんな自分が嬉しく自分という「宝」に気づけたことに感謝の日々。

志を共に同じ方向を見ながら切磋琢磨できる人々と、心の前進を一歩ずつ歩んでいきたいと思うこのごろ。

今夜も雪が舞い、雪害を受けられておられる方々、どうかどうかお大事にしてくださいね。

この色とフクロウが可愛らしいですね、チョコレートをありがとうございました。

 

 

2018-02-13 | Posted in 日々のお便り3 Comments » 

関連記事

コメント3件

 広島の島 小松 | 2018.02.13 21:11

 こんばんは。
 住職様のコメントを読み、この様な大切な事が、何故失われていくのか!!
 時代だからでは、すまされない。
 何かが変ですね。私には、上手く言葉では、言い表せませんが。
 さて、本日午後2時40分ぐらいに長野県を震源とする地震がありました。真伝不動明王寺辺りは震度2と推測しますが、お寺と、住職さま、皆様何事もありませんでしたか?揺れると雪崩もこわいですね。
遠方から心配しております。

 wakei | 2018.02.13 21:58

広島の島 小松さん こんばんは 楽を求めすぎ真実のしあわせに気づかず、仏様のお世話をさせていただき教えられること多いのですけれど、あるいは職人さんのところで教わる長い期間の間にもいろいろあるのですが楽を選びすぎ、いざとなったら火の熾し方も分からず…全て自分に返ってくることですけれどね。好きでなければ続かない(笑 長野県が震源です、大事なければと案じています。太陽の黒点の活動が昨年11月頃から減り、地震や噴火が多くなりお互い気をつけなければなりませんね。お寺は岩盤プレートが違うため揺れませんでした、どうぞご安心ください。これから暖かくなると雪崩や洪水が案じられます。長ーい目で見ますと氷河期の入り口に入ったようです、次世代に学びたいものがいれば伝えていきましょう、無理強いなくです。

 興子 | 2018.02.17 11:02

寒いこの時間、お山はどうでしょう・・
住職様は、執務のお時間でしょうか?

いじめって子供だけかと、幼い頃思っていましたが、大人になっても同じような

先日子供達にのこしたい美しい日本のうたを聞き・・・良い詞が沢山
19年終戦の前に出来た歌 父母のこえ 何度聞いても、昔と今では詞の意味の解釈が違うだろうなぁ~と???
太郎は父の故郷え、花子は母の故郷えで始まる歌、毎日聞きながらどうなんだろうの日々?

お疲れのでません
今日も良い日に(”^ω^)

Comment





Comment