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うちの猫とおもかるさん

寺には色彩豊かな猫さんがおる。

あれは十年前くらいの旅先、視線を感じ振り返ると派手な招き猫が「連れてけ」って・・・

何気にあーそうなんだって、意味もわからず持ち主の前にいくと「あんたんとこがいいかも、皆さん欲しいと言われるけれど気乗りがしなくてね。この子あんたを見ていたから、いいよ連れいいきな」とすんなり来ちゃった(笑

今は何でも機械化され、作り手の願いなどないからすぐ飽きてしまう時代、その中で時おり作り手の思いに惹かれることがあります。

有名無名に関わらず邪念のないものと出会うと心地よく、ただそれだけなんです。 信徒さんが「あら可愛い、九谷の招き猫ね。それも初期のもの、うわ〜会えて嬉しいわ、いいことありますよ」珍紛漢紛でしたから、調べてみることにしました。

面白いことが分かってきました。

九谷焼招き猫の特徴白い磁器に鮮やかな色絵、焼き物としての九谷焼の歴史は17世紀頃に遡る。技術振興を目指した前田家藩主利治の命によって後藤才次郎が肥前有田から持ち帰った製陶技術が始まりだが、築窯後、約半世紀で突然廃業した。初期の焼き物は、100年後に加賀藩の肝煎りで再興した九谷焼と区別するために「古九谷」と呼ばれる。その絢爛豪華な作風が海外でも好評を博して、花瓶や器、装飾品などが明治期には重要な輸出品目のひとつとなった。観音像や布袋、恵比寿等の福神をはじめ、招き猫、唐獅子などの縁起物の置物が盛んに作られるようになったのも明治以降。九谷焼招き猫の最大の特徴、「盛」の技法が京都から伝わったのは大正末期であると説明がありました。

九谷焼の招き猫の特徴は

いかめしい大人顔近年は時代の流れを反映して、愛くるしい表情の仔猫タイプが人気を集めているが、本来の九谷焼招き猫は威厳のある大人顔であった。古いものほど瞳の部分が小さいのも大人顔のイメージを強めている。

全身を彩る「盛」模様とあいまって、古作には一種異様な迫力がある。

前垂れが標準装備、初期の常滑系招き猫には前垂れがなく、首玉だけのものも見受けられるが、九谷焼の猫はほぼ100%華やかな前垂れを着けている。

また、大きなサイズでは前垂れのひもに金の鈴が付いているが、 正面ではなく右の肩上に位置している。

耳が反っている正面向きの猫で、耳が横を向いている型がある。

つまり耳の内側が見えない。ナマ猫の場合、これは警戒した耳の表情である。「注意を怠らない=魔を払う」という意味合いなのでしょうね

絢爛豪華な「盛」文様、「盛」という手法で描かれた独特の模様。

金色の丸い蕊を中心に描かれた大輪の花や渦巻、疋田絞りのような地模様など、九谷焼招き猫と言えば、この文様を連想する人も多いのではないだろうか。前垂れだけに施されたもの、全身が埋め尽くされているものとさまざま。

はーい!って上げた長い左手、短手というのもあるそうです。長い手は遠くの人へも幸せを招くというそうな。

そしてどこへ座っても自分の方を見ている、どうして古いのかは黒く見える色が深い緑色、当時は真っ黒が出せなかったそうです。朝勤のあと可愛いねって声をかけているときた当時と違い、お顔も柔和になり私もにっこり。

さて、猫さんの前に「おもかる石」があります、御本尊様へお賽銭を先に入れてからお線香を立て、お祈りします

 謂れが書いてあるをよく読み、お賽銭を入れます(猫さんへ)それからひとつの願いを掛けてから持ち上げます、多くのところは解りませんが持ち上げたまま石の裏の文字を指先で読みとることができて、叶うのですが分からないからと言って裏返しませんように、分からなければ次回のご縁と思うが吉。 何事にも意味があり、疎かにしてはなりませんね、ご参拝のおりに是非、うちの吉祥猫さんとおもかる石のパワーを頂いてくださいませ。

 

 

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