縁切りそば
本年最後の「縁側説法」でした、初めての方も居られたのでお寺の概略を説明と共に、今年も二週間ほどで猿から酉へバトンタッチですね。
折角ですので、年越しのお話をさせていただきました。
自ら「福」を招く方法、門松・鏡餅・おせち・年越しそば・お年玉などなどです。
参加者の皆様に質問をしてみました。
門松を飾りますか?
多くの方がNOでした、門松は新年の福をもたらす歳神様に来ていただく依代、いわゆる目印ですね。
平安時代「常緑の松には神が宿る木」とされ、神様をお待ちするのにふさわしいと考えられて、松が使われるようになったそうです。
門松の門(かど)は、庭のことで、庭に松などを一本立てて歳神様の依代にしていたのですが、江戸時代の頃から玄関先へ雄松・雌松を左右対とされ立てられるようになりました。
立てる日も、二十九日は「苦がつく、苦立て」といい、大晦日の三十一日は葬儀の一夜飾りに繋がるとして避ける風習があります。
また、歳神様が来られるのは大晦日の除夜の鐘が撞れ始めた頃から、年を越すいわゆる年越しの頃なのですね、越した瞬間「明けましておめでとうございます」の挨拶を交わしますね。
何がめでたいのか、それは無事に歳神様をお迎えできましたというご挨拶、ですから、うっかり寝てしまったり依代がなかったり….
ちっともいいことがないわと仰られず、歳神様をお迎えしておもてなしをしてみては如何でしょう。
そうそう、歳神様がいらっしゃるのは「松の内」地域により変わるかもしれませんが、一般的に一月七日までがとされております。
年始の挨拶や初詣をするのも、この松の内がよいでしょう。
一月の七日は「五節供」のひとつ「人日」、人の日とされ一年を占う日とも云われます、勿論、拙寺にても行っておりますので御参詣をお待ちしております。
また、年越しにそばを食べる風習もあり、様々な言い伝えがあります。
長生きできると言われる「長寿そば」
金粉を集める際にそば粉を練った団子を使ったことから、金を集める「福そば」
「縁切りそば」という説があり、そばは切れがよいことから、添え物のネギを(労い・祈り)をたっぷり入れ、いやな事の縁を切り新年を迎える、この説が実は大好きなんです。
あっ!
すっかりお渡しするのを忘れてしまいました「銀杏の葉」の手づくり虫除け、目の前に置いておきながら・・・
二十四日「納地蔵会」のあと「和慧さん、ほれほれ忘れものありませんか?」と声を掛けてください、数に限りがあります(10個)のでお早めに、先着順とさせていただきます。
コメント ( 2 )
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今年も門松作りますよ!今年は徳川家康流が始めたという斜め切りの竹は止めて真っ直ぐ切った三本の竹を奉書か半紙で巻いたものを飾ろうと思います(^0^)
座敷オヤジさん 歳神さんの目印ですもの、頑張らねば!!削ぎじゃない門松はシンプルだけど凛として素敵、お寺は白い麻紐で結んでいます。乾燥して喉がヒリヒリを知っていたのかしら、グットタイミングのネブカで今夜は温まります、ありがとうございました。