1. HOME
  2. ブログ
  3. 満開のサツキ

満開のサツキ

CIMG8164_s

今年も咲いた「さつき」

年月をかけ集められたそうです。

本堂を囲むように奥様とお二人の娘さんが大阪より運び植えられました、お寺の役員として陰より皆様方を支えてくれた亡きご主人の宝物です。

決して前に出ることなく、ニコニコ笑顔の縁の下の力持ちをかって出てくださり、教わることの多い人でした。

息子さんの結婚が決まり、喜ばれ結婚式の日取りを見てくれとのことでした。。。

ご健康そのものでしたが、そこに見えたものは結婚式に参列されていない姿でした、せめて一目だけでもご自身の目で息子さんご夫婦の幸せな晴れ姿をみてから逝かせてあげたい、与えられた期間は半年もありません。

そのことを口に出して言うには酷なこと、受け入れられるはずもない。

まず、結納を早めその年の内に婚礼をするように伝えました、しかし、奥様はバタバタするから嫌ですと、それでは1月は松の内にしませんか。

1月は親戚が集まらないから無理、それでは2月中に行いましょう、寒い時期は嫌です。

悉く、ことが進まず3月に入ってしまい、残された日は二週間….

奥様からは「和慧先生は、なんで嫁が逃げるわけでもないのに、急ぐ気持ちが分かりません。何か理由があるのですか?」とても言えるはずもなく、言ったとしても受け入れられるような内容じゃありません。

そして、春彼岸入りの前日に脳梗塞で倒れてしまったのです、彼岸も明け翌日が本尊の大祭日を控え旅に出られました。

さつきが咲く頃、あの人が笑顔でお寺へ帰ってきます、誰となく思い出話がはじまり温和な方への回向が行われます。

御来山の際にご覧下さい、見頃は6月1日が見頃となるかと思います。

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

error: このページはコピーが出来ません