送り火
八月十五日「送り火」
信徒さんより送られてきました、ご先祖様へお持たせするお土産と団子やお結びをととのえました。
何時もは蓮の葉をお皿としますが、今年は暑さのため葉が痛んでいるものが多く(欠けた茶碗やお皿は凶事)と、それだけではなく蓮の根が弱くなることに付け加え、蓮鉢の中に「おたまじゃくし」がたくさんおります!
葉を採ればおたまじゃくしの日陰がなくなり、三羽烏(本当に三羽いるのです)の格好の餌食となること間違いなし、烏も生きていかねばならないので仕方がありませんが葉を採るのは人ですから、数枚にさせていただきました。
赤松の経木をお皿といたしました。
お申し込みされた「ミニ供花」と灯りの道を手土産や家族と過ごされた楽しいひと時の土産話、名残惜しむほとけ様もいらっしゃり、初盆を迎えられたほとけ様もおられご一緒された方々とお経を唱えさせていただき、お見送りをさせていただきました。
おむすびの形は三角です。
おむすび・おにぎり、はてはて丸ですか三角?それとも俵形という質問がありました。
こ参考になるかどうか分かりませんが諸説あり、我が家に伝わるものとして記します、地域により異なる場合もありますのでお調べくださいね。
三角は平時または行楽(ハレ)、俵は行楽、丸は火事や災害時の炊き出し、通夜など非常(ケ)も丸です。
お母さんから娘さんへ伝えておくことのひとつかもしれません、嫁いだ先のご近所にご不幸がありお手伝いされ、通夜のご遺族へ三角のおむすびを出してしまい、たいそう立腹され嫁ぎ先の姑から「実家の躾がなっておらん」「我が家に恥をかかせた」などと…離縁された話も度々耳にしました。
丸いおにぎりは「鬼切り」という側面も持ち合わせています。
心に留め置いていただければ幸いです。
平成最後の盂蘭盆会を懇ろにて勤めさせていただきました。
合掌
コメント ( 2 )
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こんにちは。盂蘭盆法要ではご先祖様方へのお接待、ご供養どうもありがとうございました。我々がお参りに行った時と同じように、亡き方々も階段からお帰りになられるのですね。
おむすびの形…そんな意味があったとは知りませんでした。早速娘に教えてあげようと思います。その前にむすび方から教えるようですが…(^^;
座敷オヤジさん こんばんは 世界中の宗教観のなかには、国も違うし習慣も異なるなか回向や供養、所謂葬うことについて共通することも多く、昔のほうが宗教や宗派を超えているようですね。ハレとケに対しての儀式にも意味を持っている。魂は階段を歩いてくる訳ではないのですが、雨が降ったり風が吹いたりすれば気の毒じゃなかろうかと自然にこの場所になったわけです。人が昇り降りする場合は、左右に意味があるのとお百度を踏まれる場合も作法があります。気になる方は是非役員へ尋ねてみてくださいませ。おにぎり・おむすびの歴史は意外と古く、今でもキチッとしているところは箸の上げ下ろしからおむすびの握り方を見てから嫁をもらえと(笑 社会でのコミニュケーションにはちょっとお役立ちかもしれません。おむすびは一見簡単そうで、なかなかのものでございます。