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恩人

前田和慧を語るとき、年齢・性別に関係なく尊い御恩人がいてくださり、厳しくもありたとえ私が批判され苦境に立たされても、性根を叩き直してくれる。

四国八十八ヶ所遍路の作法を教えてくださった「北川良海師」僧侶であり、机を共にした先輩でもあり、石鎚山はじめ様々な札所を巡る先達でした。

語り口は飄々とし、人によればヘラヘラした男だと評価する者もいる、出会いはテレビに出る前の修行時代、癌を患っていた老婆が「死ぬまでに一度でいいから四国遍路に行きたかった」の言葉から、その言葉がなかったら繋がらず通り一遍の先輩で終わっていた筈。

遍路のことは何ひとつ知らず、初めての四国八十八ヶ所から戻ったとき、当時平成元年の頃でした78万円という借金を抱えて帰ってきた、皆さんは知らないでしょうけれど(笑

知らないということの恐ろしさを感じた、忘れもしない初遍路旅、そのまま続けないのは悔しいじゃありませんか。

北川先生にくらいつきもう勉強、相手もそう易々と教えてくれる筈はありません、そうしてご縁は昨年まで続き彼はひと足先に旅立ち、あの世も先輩となられた。

意を決して来られた真伝不動への最後、杖をつかれても思ように階段を下れず「おい、肩を貸せや」とはじめて肩に手を置きました。

何も語らずとも阿吽の世界、先達となって四十数年「わしは、皆さんに連れてもらい回った遍路、その都度御朱印をいただいた、これを和慧さん真伝に納めさせてください」人生の三分の二を先達として勤めてこられました、旅立つ時の最後の言葉が「和慧さんに会いたいなぁ」でしたと奥様からお聞きしました、ありがたく尊い言葉を胸に先輩に負けず、どんなことが起きようが前を向き恩人へ会えるその時まで精進してまいります。

彼は私が怖いと言っていたらしい(笑

合掌

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