熊本震災から一年間
小さな山寺ができることは、たかが知れています
でもね、ここのお寺にご縁がある方々の心の中に、菩薩さまがおられ大きなことはできないけれど、なんとかしてあげたい。。。
介護しなければならない人がいる方、体力のない人、動物を飼っている人、赤ちゃんや幼児がいる人、昔、昔、携帯電話もなかった頃、仙台市で地震が起こり、その真っ只中で見た人々が一瞬にして鬼にも仏にもなる
生きるためには力で奪う行為も、助け合う姿も…
若い自分に突きつけられた「その時、あなたはどうする」、若すぎるがゆえに経験と知識不足に打ちのめされました
ただ、祖父母の背中を見て育った経験から、その最中にあるもので暖をとり支え合い、食べられる草木を見分け煮炊きして、繰り返し起こる余震の中でいつでも動けるよう服を着て寝る、今でもその癖が抜けません
それから奥尻地震・中越地震・阪神大震災・東日本大震災・熊本地震、また、桜島・普賢岳・御嶽山の噴火などもあり、土砂崩れや水害が起こるたび尊い命が失われ、生きていても恐怖心がなかなか薄らいでいかないものです。
地獄で仏に逢うという言葉があります、私は思うのです「仏になる、鬼になる」いずれも、自分の選択です。
鬼のような自分が仏様の真似をして生きると、なんだか気持ちがいいんですよ。
どの災害も忘れることができません、生かされたということは何かを伝え教えていくことじゃないかと思うのです。
写真は、熊本地震に寄せられたたくさんの物資これは第一陣の品々です、一旦バラバラにして「真伝セット」に組み替えます。
オムツばかりでも、水ばかりでもありがたいけれど、貰う立場になれば少なくても色々入っていれば嬉しいですし、心も少し和んでいただけるのではないかと、阪神大震災の時から手間をかけて行っています。
第二陣は、日用品に加えマスク・ゴム手袋・ゴミ袋・荷造り紐・皮手袋・靴下・生理用品・ミルクなども、徐々に加え必要でなければ周囲の必要な方へ渡してくださいと書き、声を掛け合い災害地の方々が助け合ってくださることへ願いを込め、寺内のものや役員が手伝ってくれます。
インターネットが得意なものは、搬入先の被災状況・道路状況を調べてくれたり、連絡の付く被災地の信徒さんへ荷受をしていただき、そこから被災者でありながらお力添えをお願いし、周辺の方々へお渡しいただく。
また、何も事が起きない前から、毎月お寺へ支援金をご恵送してくださる方もおられ、とてもありがたく思います。
支援金の中から、子供たちへのお菓子はもちろんのこと、動物たちの餌なども購入させていただき、被災からおよそ一月くらいの支援活動をしております。
貧寺ゆえ何も送れないこともあり、胸が痛むことも度々、それでも….
過去に四国で渇水した地域があり、せめてと思いお山の水をトラックで送らせて頂いたとき、暑い頃でしたからとても喜んでくれたお婆さんの笑顔が胸の痛みを和らげてくださいました、嬉しかったですね。
昨今、相変わらずの貧寺ですが世界情勢からして、人が作ったライフラインは脆いものですから、善意の志や献木志納金で少しずつお山の整備に取り組んでおります。
地味な活動ですが応援していただけますよう、心より願っております。
熊本地震被災者の方々へ、心よりお祈り申し上げます。
コメント ( 4 )
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早いもので1年とはいっても、今だに元の生活に戻れない方々・・・頑張ってほしいのと思います。
自然災害、常日頃準備と言っても、年寄や
小さな子供のいる方たちは大変です。
そんな時住職様の暖かい送り物に、どれだけの方たちが助けられたことか・・・。
3、11では私の処もスーパ―などの棚が空になり・・・
関西に居た弟や、友達にどれだけ助けられた事か、出来る時に出来る事をと思います
今日もお陰様の1日に
興子さん どの災害も心が痛みます、日常からのコミニュケーションが自らを助けてくれます、できる時に出来る範囲で実践しておくことが大事ですね。
和慧さんのこと、昔の動画、お寺、ホームページ、竹華燈籠まつりのことは、2人に話し伝えました。
民さん ありがとうございます